給食のじゃがいも収穫イベント/2023年秋

小金井市では、学校給食の乾燥させた残菜をリサイクル堆肥にして、市民はもちろん市内の農家さんにも配布しています。そんなリサイクル堆肥を使用しながら、学校給食用の野菜を地域で育てている農家さんたちがいらっしゃいます。

その一人、東町で農業を営む萩原英幸さんは、ご自身の農園の他にも市内の農地を貸借して学校給食用の野菜を育てることで、小金井市の学校給食野菜の自給率を上げようと取り組んでいます。

ところで、学校給食で登場する野菜は「どこで」「だれが」育てたのか? こどもたちが知ることは、実はそんなにないのではないでしょうか。もちろん、「給食だより」等を通して栄養士さんが紹介している学校も多いですね!
*小金井市立緑中学校の給食(小金井市みんなの給食委員会試食会にて撮影)

でも「どんな畑で、農家さんが、どんな苦労をされて育てられているのか」ということまでは、なかなか想像できないものです。

そこで、まあるいのうえん では、年に2回ほどのペースではありますが、給食用の野菜を育てたり収穫したりと、農家さんのお手伝いをするイベントを企画しています。

その第一弾。2023年12月9日に、萩原さんの営農する東町3丁目の給食用農園で開催し、19組の親子(大人28名こども31名)にご参加いただきました。

最初にじゃがいもにまつわるクイズに挑戦してもらいながら、萩原さんのことをご紹介。まずは農家さんの名前や顔を覚えてもらうことが、給食野菜を知るための第一歩だと考えています。

冬じゃがいも(出島という品種)を収穫する時期はもう霜が降りているので、葉っぱは枯れています。葉が枯れてから収穫が始まるのです。
収穫するときの畑の様子も、畑へ来てみないとわかりませんね。

そして各組でじゃがいもを手で掘り、カゴに入れていきます。
萩原さんの給食野菜を育てるサポートをしてくださっているボランティアチームの皆さんが、当日教えてくださいました!

次にサイズを大・中・小の3つのカゴに分けてもらいました。この大のサイズが主に給食に出荷されるのだそうです。
「大きい方が皮剥きが1回で終わり、学校の調理員さんの作業が楽になるため」という話も、こうして自分で分けてみることで、実感できたりします。

この日収穫したじゃがいもは「次の火曜日に南小の給食に出荷する予定だよ」と萩原さんが話すと、参加してくれた南小の子が、嬉しそうにじゃがいもを仕分けしてくれました。「また、このじゃがいもに給食で会えるね!」

自分で収穫した野菜、仕分けのお手伝いをした野菜。萩原さんがここで育てた野菜。そんな実体験があったら、きっと給食の味がいつもより美味しく感じるんじゃないでしょうか。

まあるいのうえん の夢は、こどもたちが放課後にふらりと遊びに行ける農園で、こんにちは!おかえり〜!と、挨拶を交わせる大人(農家さん)が増えること。
そして、ちょっとお手伝いして自分たちも育てることに関わった野菜が、次の日の給食に登場する。そんな町をつくることです。

次の「給食野菜のお手伝いプロジェクト」の企画は、2024年5月頃、大根の収穫を予定しています。